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2006年3月から2010年2月まで「法学部大学生の挑戦状」として運営してきましたが、大学卒業の為2010年3月より新タイトルで再出発しました!
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コムスン介護の男児死亡、提訴も検討
 死亡したのは、千葉市若葉区に住む秀嶋建夫さんの長男、健太ちゃん(3)。先天性の心臓病を患い寝たきり状態だったため、おととしの8月からコムスンの介護サービスを受けていました。  「心臓のことなどをすべて話して、『みれます』ということだったので、安心してお願いした」(父・秀嶋建夫さん)  おととし11月、秀嶋さん夫妻は25歳の介護ヘルパーの男性に預け外出、母親が2時間後に帰宅すると、健太ちゃんはぐったりした状態で男性ヘルパーに抱かれていました。健太ちゃんは、すでに息をしていなかったといいます。  「『なんで救急車呼ばなかったの』と。何の連絡もなかったし、救急車も呼んでいなかったので、何でだろうと」(父・秀嶋建夫さん)  死因の心臓発作を引き起こしたきっかけとみられているのは、ミルクが気管に入ったことか、泣き過ぎによる酸素不足。ヘルパーは「テレビに見入っていて、健太ちゃんの異変に気付かなかった」と謝罪したということです。  「早い段階で救急車を呼んできちんとした処置をしていれば、助かった可能性はあると言われた。本当に悲しい。せっかく、これからだと家族で頑張っていたのに」(父・秀嶋建夫さん)  秀嶋さん夫妻は、コムスンに当時の状況を詳しく説明するよう求めていますが、今のところ正式な回答はないということです。  「事実だとすれば、たいへん申し訳ない」(グッドウィル・グループ 折口雅博 会長)  秀嶋さん夫妻は、コムスンを相手取り、損害賠償を求めて提訴することも検討しているということです。

11日 JNN(TBS系)

 というニュース。誰もが利用している介護業界最大手の会社と言うことで、両親も安心して預けたのだろう。民間企業というのは一度ミスが取り沙汰されると、ハイエナのようにマスコミが群がってきては欠点を掘り起こしていくという何ともな事態にある。まぁ今回コムスンの当初の行為は処分逃れと言われても仕方ないだろうけど。
 だが今回のこの記事。両親が善意無過失だとするには無理があるだろう。確かに重要な仕事を引き受け・事故後の処理に関しては会社側には重大な問題があり当然責任もある。しかしそれで重病の子供をたった一人の若い介護士に預けて、両親そろって出かけるかと言われれば、恐らく大半の人間は自分が親なら子供を置いて出かけないだろう。どういう用事があったのかは知らないけど。まぁだからといって真夏に車の中に子供を置き去りにして、パチンコをやる親とは全く次元が違うけど、少なくとも「親が100%正しい」とは言い切れないと思う。

 だいたいそういう人を介護するのなら、せめて看護士資格を持った人間に預けるべきだと思うのは俺だけだろうか。民間救急車でさえ、緊急性を伴わない搬送なので、高度な医療行為は行なわない(酸素投入や点滴などに限られる)が、救急救命士や看護士資格を持った人間を同乗させなければならないことになっている。もしも今回の介護士が本当に介護士資格しか持っていなかったのだとしたら、心臓病を患った幼児を引き受けた会社側と預けた両親側それぞれに何らかの問題が問われることになるだろう。両親は不安じゃないのか?

 今後の介護福祉制度の限界が問われそうである。医療従事者の人数が減少傾向にある中注目すべき問題として捉えておかねば。

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あの伝え方では。
一昨日の夜、ニュースを見てびっくりしました。
知っている顔が映っていたからです。
しかも、一様に報道される内容が、事実ではあるけれど言葉足らずで、これでは、ミズサワさんのように考える方がいらっしゃるんじゃないか?と不安に感じていました。

健太君は、生まれてからずっと入院していました。それも、病院の医療ミスで改善されるべき状態を悪くされてしまい、いつ亡くなっても不思議ではない状態でした。ご両親は、信頼できる病院探しをし、24時間体制で、しっかりと看病していました。退院してからもそれは変わりませんでした。
当日外出していたのは、父親は、仕事。母親は、交通事故による鞭打ちの症状がひどくなっていて、病院に行くその間のことだったんです。

確かに、医療関係者か、経験者に任せることがベストだったと思います。でも、なかなか見つかってもお願いすることができないんですよ。(人数が少なくて。)
コムスンの方に、しっかりと説明したうえで、自分達も納得してお願いしたと思いますが、多分、ヘルパーの方も、何度か介護をしていて、今まで大丈夫だったから、大丈夫と思ったのではないでしょうか?

ニュースのあの伝え方では、絶対に真実は伝わらない。コムスンの騒動をもっと面白く味付けするスパイスに使われているような気がして、とても嫌な思いで見ていました。
それでも、公表することを選んだご両親は、コムスンがなくなってしまったら、真実を知ることができないことが、一番懸念されることだったからだと思います。
あんず 2007/06/13(Wed)08:31:46 編集
コメントレス@管理人
>あんずさん
 貴重なご意見ありがとうございます。
まず、テレビより新聞の方が信憑性・公平性が保たれているということをわかっていながら、その中で今回の件についてはテレビだけからの情報で意見を書いてしまった為、このような配慮なき文になってしまったことをお詫びします。
 私自身も報道の内容について「コムスン潰しのネタ」的な印象を持っていた為、あえてコムスンの被害者側にクローズアップしたということで、ここまで具体的な内容を知らず法的観点から一方的に言い過ぎてしまったと反省しています。

 今回の件の背景にはやはり深刻な医師不足があると思います。高齢化社会の中、少子化が押し寄せ、医師の絶対数が不足しまた国の政策で地方の医者がインターンシップで次々と大学へ帰っていることもあり地方の医療関係者や住民が悲鳴を上げているのは間違いありません。

今回の報道自体に関しては明らかにコムスンを主体とした報道であり、制作側も一種のネタとしか扱っていないような気がしました。しかしそれをわかっていながら、公表をして下さった被害者側の立場に気付けなかった私も反省せねばなりませんが、今回の件で福祉従事者と医療従事者の関係・状況と言うものを見ることができたと思います。それは本文の題名にも書いたとおりですが、やはり今後の課題として医師の絶対数の不足と医療制度の危機によって、介護職の人間にどこまでの準医療的行為を認めていくかが取上げられていくのではないかと思います。

ありがとうございました。
ミズサワ 2007/06/13(Wed)23:27:59 編集
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